はりねずみ通信

2016.12.07

いけばわかるさ

はりねずみ通信を書くとき、はじめから書く内容がすべて決まっていることは少ない。
多くの場合、何らかの話を書きはじめるが、途中頭に浮かんだことやインスピレーションなどで「横道に逸れる」ことが非常に多い。ある作家は、
「書くことを最初から頭ですべて考え、一字一句それを書き写していくだけ」
と言っていたが、そんなことは絶対無理である。

とりあえず書きはじめる。
その行動原理は、いい加減なようであるが意外によい、と最近では思っている(ひらきなおり)。

私が行っているPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)や腹腔鏡手術などもそうである。
PLDDは、当初始めたときは動物にどれだけ効果があるかがまったくわからなかった。やっていくうち、非常に強く疼痛を減少すること、長期的に椎間板ヘルニアを予防することがわかったが、これは全く予想外のこと。
先日行った特発性乳び胸の手術の発表では、動物の胸管がどのようなバリエーションがあるかを報告した。けれど、当初はそれが解明できるとは考えてもいなかったし、非常にまれな病気なので、自分が10例以上手術するなど想像もつかなかった。解明の糸口となったリンパ管造影法との出会いも、まったく偶然からだった。

人生何が起こるかわからないが、ときかく「書きはじめ」なければ、何もはじまらない。

アントニオ猪木さんが、心に響く言葉を語っている。

この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ
踏み出せばその一足が道になりその一足が道になる
迷わず行けよ行けばわかるさ

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なかよき

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