はりねずみ通信

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

年明けからの話題として適切かわからないが、ペットロスの話について書きたい。
大晦日、Aさんから電話があった。Aさんは昨年、飼っていた犬を亡くしている。
「先生、寂しくて寂しくてしょうがないんです。こんなこと先生に話しても仕方がないと思ったけど・・」
新しい犬を飼おうと思って、ペットショップを回ったけど、同じ犬は一匹もいない。
この悲しさがいつまで続くか見当もつかない。先生は多くの患者さんを見ているので、他の人がどうだったか教えてほしい・・。
そんなことを、沈んだ声で話された。

年末に私が読んだ本が、役立つかもしれない。そう思ってこれを書いている。
「生きていくあなたへ」(日野原重明著、幻冬舎)
105歳で亡くなった医師、日野原先生の最後の対話集である。
「死ぬのはこわくないですか?」
というインタビュアーの言葉に、「そう聞かれるだけで、足がすくむほど恐ろしい」と答えたあと、
「でも、死というのはあたらしいはじまり、とも思うのです」
と言われていた。
日野原先生は、奥さんを亡くしたあと、生きているとき以上に「今も共にいる」という実感が強くなったそうである。
だから亡くなってすべてが終わってしまうわけではなく、そこから何か始まる。そういう感覚を持っています、と語られていた。

死ぬのがこわいから生まれてくるんじゃなかった、と思う人は少ない。
生きることと死ぬことの片方を選べないように、出会いと別れは一つのものである。
別れの時、別れの悲しさだけで終わってしまうのではなく、別れが教えてくれる「出会いの意味」に目を向けてほしい。

そして、サンテグジュペリの星の王子さまからこの一節を引用されていた。王子さまが地球で出会った、大切な真の友である飛行士に告げた言葉である。
「悲しみはいつか和らぐよ。いつかその悲しい気持ちが和らいだら、僕と出会ってよかったって思うよ」

悲しんでいる方は、どうかそれが癒やされますように。
これから始まる新しい年、多くの出会いと別れがある中で、私が動物と人間に役立つものでありますように。




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年賀状用にと、義母が編んでくれた

「あけましておめでとうございます」への6件のフィードバック

  1. かない先生 

    新年あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします。

    ペットロス・・・時間が解決してくれるというけれど人それぞれだと思います。
    2日の日には昨年は○○だったよねーとか話していました。
    時間が過ぎると○○ちゃんはこんな仕草をよくしてたよねーとか話しますが、話題に出で来ない日はないですよ。
    他の仔達と同じようにご飯をお供えしておやつもお供えしてと。。
    よく他の仔がいるから大丈夫ですよねーって言われるけど同じ仔はいませんからね。
    半年を過ぎた頃から少し前向きに考えられるようになったかなぁ?
    いつも近くにいるように思うので。
    メソメソしてられませんよね。

  2. 新年明けましておめでとうございます。
    昨年は本当にお世話になりっぱなしでした。
    明けて二日にノームが倒れお世話になり、厄介な膀胱炎でお世話になりっぱなし…
    ただただ感謝です。
    花を見送りライ、天、先生にお世話になってからもそれ以前の子も、見送るたびに、もっと何か出来たのではないか?と自問するばかり。
    だけど、その答えを探して、今ここに居てくれてる子達に精一杯のことをしたい、そう思います。
    ノームが17才を迎えることができました。
    体力が落ち、足腰もかなり弱くなりましたが、気力と食欲はまだまだ旺盛です。
    ふと、見送った子の気配を感じる時があります。
    (霊感などはないのですが)
    それは、ノームやテリーの中に感じます。
    きっと支えてくれてるのだろうと。
    同じ子なんてどこを探しても見つからないです。
    一つ一つが煌めく命です。
    大切に大切にします。
    今年もどうぞよろしくお願い致します!

  3. 金井先生、昨年はほんとにお世話になりました。
    今年もよろしくお願い致します。
    今年は犬年だから、どんな年賀状を出そうかと早くから思ってましたが、結局、まだ辛くて作成できませんでした。
    私も去年、空を亡くして以来、ペットロスは続いてます。
    今まで生きてきて、こんなに悲しかった事はありません。

    先生が以前のブログに書かれていた「人間から見た彼らの姿ではなく、彼らから見た人間の姿を想像してほしい。省略
    亡くなった彼らは楽しかった日を思い出して欲しいと願っているのではないだろうか」
    と書かれていましたね?
    私はときどき、自分に言い聞かすように、先生が書かれていたこの日のブログを読み返しています。
    なのに、とにかく会いたくて会いたくて、触りたくて触りたくて、まだまだ悲しみは尽きませんが、残された子に精一杯の愛情をもって、幸せだと思える犬生が送れるよう過ごしたいと思います。

    これからもまだまだお世話になるかと思いますが、よろしくお願いします。
    この一年、皆が平和に健やかに過ごせますよう願ってます。

    1. みなさんの言葉をきいていると、仮に理屈で心の持ち方を理解はしても、悲しみというものは簡単には癒えないものだということがよくわかります。
      そういうことに対して、自分がどんなことができるかと問いたいと思いました。

  4. 家族の一員ですからずっと一緒にいたいですよね。
    私も母をみていますと、子供に先立たれたような悲しみに包まれるようです。
    このようにいつまでも大事に想われる動物さんたち、生きている間愛情に包まれて、本当に幸せだったかと思います。

    その思い出と共に元気に過ごして行きたいですね!私もお星様になった動物さんに「ありがとー」って語りかけますよ~!!

    1. canさん、そうですね。大切に想っているからこそ、悲しみも大きくなります。動物を亡くした方が、生きているあいだ与えた愛情を誇りに思ってほしいと、いつも思います。

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