麻酔について

麻酔の安全性について

動物医療では麻酔下で行う処置や手術が多いため、「麻酔をかけて大丈夫だろうか?」と心配される方が多いですが、当院では最適な麻酔薬の選択、麻酔中のモニター(血圧や心電図などをみること)を確実に行い、安全に麻酔がかけられるように最大の配慮をしています。

特に高齢の動物や、心疾患・呼吸器疾患を持つ動物の麻酔は、一般的にリスクが高いと言われていますが、自発呼吸に合わせて人工換気をする「プレッシャーサポート」という換気モードなどを用い、動物の身体に負担の少ない麻酔を行っています。

麻酔の方法

1 血管確保点滴や必要な薬剤の投与のため、血管に血管留置針を設置します。これは細く軟らかいチューブなので、動いても外れません。何度も針を刺すことがなく、必要な治療が行えます。
2 短時間麻酔薬の静脈注射ブトルファノール、プロポフォールなどの短時間に作用する麻酔剤を静脈注射すると、ガス麻酔に必要な気管チューブの挿管が可能になります。
3 挿管気管に細いチューブを入れます。
4 ガス麻酔

短時間麻酔薬は4−5分程度で効果が切れるので、気管挿管後はガス麻酔で維持します。ガス麻酔はほぼ全例でセボフルランという、安全性が高く、麻酔終了後の覚醒の早いものを用いています。ガス麻酔による麻酔の維持は、人間の医療でも標準的な方法として用いられ、長時間の麻酔でも安全に維持でき、麻酔ガスを切ることにより速やかに覚醒します。

高齢の動物、呼吸器疾患のある動物、腹腔鏡手術を行う動物では、人工呼吸の併用を行います。(腹腔鏡手術では、炭酸ガスで腹腔内を膨らませる「気腹」を行いますので、肺が十分膨らむよう補助呼吸をします。)当院ではドレーゲル社のアポロという、人間の麻酔器の中でも最高峰に位置づけられる麻酔器を使用し、体重が少ない動物や、呼吸管理が必要な動物に対し、常に安全性が高い麻酔が行えるよう配慮しています。

5 モニター麻酔中は心電図、血圧、酸素飽和度、終末呼気炭酸ガス濃度などを測定しながら、安全に麻酔が継続されているかモニターします。術者とは別の、麻酔係がこれらの情報や動物の全身状態を常にチェックしています。
5 覚醒麻酔ガスを切ると、動物は覚醒します。意識が確実に戻ったことを確認した後、入院室に移動します。
6 入院室での観察看護師が動物のそばに寄り添い、完全に麻酔が覚めるまで見守ります。

鎮痛について

手術の侵襲度に応じ、かならず鎮痛処置を行います。

通常手術前からNSAIDS(非ステロイド消炎鎮痛剤)を使用し、術中、術後には必要に応じてオピオイドを使用します。その後は、動物の様子を観察し、必要な鎮痛処置を追加します。

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かない動物病院
兵庫県姫路市野里569-1
電話番号079-284-8172
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