学会・研究会参加

九州大学内視鏡外科手術トレーニングセミナー アドバンスコース(腹腔鏡下膵切除)

開催日:2014.08.02
講 師:池田哲夫(九州大学消化器外科)
場 所:九州大学内視鏡外科手術トレーニングセンター

2014.08.04

土曜日は休みをいただき、九州大学で行われた内視鏡外科実習に参加してきた。
腹腔鏡下で膵臓を切除するためのコースである。
膵葉切除や血管処置、胆管の端々吻合、胆管空腸吻合などの比較的難易度が高い術式のプログラムだった。参加者は12名で、獣医師は私一人。

3人ひと組のグループで、実習を進めていくが、私の班の医師たちはとても上手な人たちだったので、学ぶことが多かった。私は縫合だけは普段練習 しているので、まったく歯が立たないことはなかったが、普段から上部消化管外科を腹腔鏡で行っている医師にはとても敵わない。おかげで、色々なことを「盗 んで」くることができた。

実習を指導してくださる先生に訊くと、人間の医療でも空腸胆管吻合を腹腔鏡で行うのは、まだまだハードルが高いそうだ。直径数ミリの脆弱な管を、長い鉗子を使って何針も縫うのだから仕方ないだろう。
「今後、医療が発展する先を目指しての挑戦です」
と言われていた。常に先を見ている医療の世界に触れた気がしたのだった。

 

ある指揮者が言っていた。
「自分はピアニストを目指してがんばってきたが、天才的な奏者がひしめいている世界でやっていくことはできないと気がついた。だから指揮者になったんだ」
医療の世界でも、いわゆる天才的な人がいて、今回のセミナーでも話題になった。その人たちが縫う早さと、正確性をデータで見せてもらったが、認定医の資格を持つ標準的な医師とくらべても、ダントツでうまい。

でも、そういう天才を目指すのではなく、きちんとした手技を間違いなく行うことは、私も努力すればできるはずである。

セミナー前日は、夜12時前まで手術をしていて、当日は始発の新幹線で出かけたので、けっこうきつかったが、休みをもらって行った価値があった。

実習の内容はもちろんだが、前を向いて取り組んでいく勇気がもらえたような気がする。

[引用元:はりねずみ通信

 

2014.08.07

たいていの外科手術は、自分一人ではできないため、助手の手を借りる。
自分のイメージ通りに手術を進めるためには、助手が術者と同じ気持ちになる必要がある。

ところが、しばしばそうならないので、
「ちゃんと集中して、次の展開を先に読むんだよ」
と言ったりする。
特に腹腔鏡外科では、カメラ係と助手、器具係など、複数の人が役割を分担するので、「同じ気持ち」を達成するのが難しい。
だいたい私が術者なので、周りの人をリードする役割になり、いろいろ苦労をする(言い換えれば文句をいう)。

ところが、先日九州大学の実習に参加したとき、自分なりに気がついたことがあった。
1班3人で、交代して術者・カメラ係・助手をやっていくのだが、カメラ係や助手は、きわめて難しいのである。いままでも、なんども実習を受けてきたが、この度は難易度が高いコースだったので、術者以外も高いレベルが要求される。
そういった非常に繊細な場面で、術者とまったく同じ気持ちになることは、不可能と言っていい。

たとえば、二人羽織でご飯を食べるとすると、他人の手は、自分の口に思うように食事を運んでくれない。たとえ、相当訓練しても、まどろっこしさは残るだろう。
腹腔鏡手術もまったく同じなのである。目と手が別人なのだから。

それなのに、ちゃんとできないことを責めるのはよくない。
もちろん、助手にもがんばってもらうのだが、まったく同じはむりであろう。目標を高く持つのはいいが、他人に100%を求めてはいけない(これって、人生の奥義?)。
そんなことに、改めて気付いたのだった。

 

昨日は、腹腔鏡下で、胆嚢摘出・胆管洗浄・肝臓腫瘍切除を行った。

手順が多く、少し難しいケースだったが、約4時間の手術を全員が集中して行うことができた。細かい反省点はたくさんあるが、彼らを褒めてやりたいと思ったのだった。

[引用元:はりねずみ通信

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